無知は怖い
2017年11月27日(月)
その頃の自分は、怪我をして、同居家族が高齢なら病院に入院くらいさせてくれるだろうくらい思っていた。
しかし、今は病院はどんどん退院させるんですよね。
この頃は無知で何も知らなかった。無知は怖い。
日曜の代休を取って月曜日に外科に連れて行った。
外科なので、何かするわけでもなく診察が終わって、自分が医者に「高齢な元母親が一人で面倒をみるのは無理だからどこか入院させていただけないでしょうか?」とお願いしたら、「わかりました。三楽病院紹介しますので、この足で行ってください」と言われて、三楽病院へ。あーこれでよかった!と思っていたのですが・・・
午前中いっぱい待たされ診察の結果言われたのは、救急と同じく「手術しないなら入院は出来ません!」
えーーーっ話し違うじゃん!!
ここなら入院できると聞いたのですが・・・
「はい?入院出来ませんからお帰りを」
自分のこの三楽の時間はなんだったんだーーー!!
相当怒ったが、医師は能面を崩すことなく「何言ってるの?このオヤジ」くらいの視線を送られた。
貴重な休みを半日つかった自分はそのまま帰宅した。
父親たちもタクシーで自宅へ。
しかし、さすが「村」は違った。
前村長さんとばったり会うと、直ぐにいろいろ動いてくださり、老健を探してくださり、その老健入所までの間は、特養で面倒みてもらえることが直ぐに決まった。
そんな内容の電話を元母親からうけたが、なにせ説明わからないし、自分に老健も特養の違いも当時はわからなかったので、聞き流していました。
まだ元母親との関係も良かったので、ともかく元母親が父の介護から開放されたことを安堵しました。
格言
「捨てる神あれば、拾う神あり。もつべきものは近所付き合い」
決断
手術は、年齢的に難しいと思ったので、それを医師に伝えるために、廊下で待っていました。もう日付は変わっていましたが、呼ばれることもなく、その間に酔っ払いで暴れる奴はいるわ、眠いわ、自分日曜だけど仕事あるんだよーーー勘弁してよーーーと思っていたら、やっと医師に呼ばれて、肩の骨折で手術はどうしますか?とのことだったので、「手術はしません」と伝えると、直ぐに納得してくださいましたが、次の医師の一言に腰が抜けそうになりました。
「手術しないなら、お帰りください。後は月曜日に近くの病院へお願いします。」
??? えっ今何時ですか?そういうものですか???
帰っても、寝室2階だし、元母親との二人暮らしなんですけど・・・
あとで人に聞いたら「救急だから、処置終わったら帰すよ」とのことでしたが、そんなことは知らず、冷たいくらい思ってました。
薬をもらい、タクシーで家まで連れて帰り、寝かして、自分の家にたどりついたのは、4時近かった・・・
これから先、あの老夫婦はどうやって生活していくんだ?
そんなことを考える間もなく気絶・・・
学んだこと
「救急は処置が終われば帰す」
全てはここから始まった
2017年11月25日(土)
毎年、11月の最終土曜日に大学の時の、学科と体育局の集まりがあります。
毎年楽しみにしているのですが、この年は久しぶりに再会した友達もいて、いい気分で「さぁ三次会!」というところで妻からの着信。「お父さんが転んで救急車で病院行ったから医科歯科行ってください」とのこと。
酔っ払いで思考能力ないからタクシーに乗り、「自宅」と運転手さんに告げ、妻に「とりあえず帰るわ」と言うと「いやいや、そのまま医科歯科行ってください」と運転手さんに「そういうことで医科歯科へお願いします」と。
医科歯科に着いたのが何時だったかなぁ・・・ともかく1年一回のいい気分はこの時点ですっ飛んでいました。
動揺した元母親の説明は、全くわからず付き添ってくれた近所の人の話しでは、どうもお風呂で転倒して、父親を一人では風呂から引き上げられないので、その近所のご夫婦が来てくださって救出。そのまま救急車で運ばれたとのこと。手術するかどうかの判断が元母親ではつかず、自分が呼ばれたとのこと。
風呂に入れてた???
あれだけケアマネからも危ないから止めてくれと言われてたのに・・・
どうやら肩を骨折したとのことで、手術をするかどうかを問われているらしい。
豚姉はこの時「弟が行くなら私はいいわー。遅いし、お化粧するの面倒くさいし(してもしなくても変わらない豚なんだからと言いたかった)」と言って来もしなかった。
格言
「楽しいことの後には、倍返しが待ってる」
このノンフィクションの背景
話しを進めていく前に、登場人物の他に、もう少し背景を説明しておきたいと思います。
実家は東京都の山の手線内。幹線道路が家の前を通る、小さいながらも角地。
お祭りでの結びつきが強く、都内とは思えないくらい「村社会」が存在している地域。
なので、未だに地元に戻ると「○○ちゃん」扱いです。www
父親は前記の通り、そこの町会長を務め、自分もお祭りの手伝いだけはして地元に貢献。元母親は二人で町会の仕事をしたら、商売やってられないということでノータッチ。
豚姉は、「地縁」が嫌いなので、一切町会とは関わらず。中学から私立だったこともありこの話が出てくるまでは、存在もなかった。
小学校の時はそりゃあ御三家に入るくらいなので、勉強はできたが、小学校で勉強だけできてもどうにもならない。容姿や運動能力ないと・・・残念。
このあたりから、コンプレックスはあったと思うんだよな自分にw
登場人物4
自分:
母校と地元を愛する、還暦間近のちょっと頭と血の甘いオヤジ。
自分が頭の甘い分、立派な妻に助けられています。
この騒動が何とか終わったのも、全て妻のおかげと感謝しています。
子どもいないため、この泥沼遺産相続で学び、しっかり相続については対策立てました!
父親が「家族」制度に積極的ではなかったので、血縁関係は薄い。
以上4人を軸に、いろいろな人が絡んでいきますが遺産相続ですから、基本はこの4人を軸に話しは進んでいきます。
登場人物3
豚姉:
この騒動のもう一人の主役。
都内御三家女子高卒業後、目白の女子大で小学校の教師を目指すものの、音痴のためピアノの単位が取れず断念。
その後公務員になり、コミュニケーション障害の夫と結婚。
子ども男二人も輪をかけたコミュニケーション障害。
自分で地球を回している気でいる。と自他ともに認めるところではあるが、一皮向けば劣等感の塊であることは明白。
自分とは正反対の容姿・生き方・・・
自分が一言で表現するなら「生まれてきてごめんなさい」